2017年7月11日火曜日

タラ・ドノヴァン/Tara Donovan〜日常品の集積が作り出すアート

【アンディ・ゴールズワージーと対をなすアーチスト/タラ・ドナヴァン】




出典:https://www.macfound.org/




タラ・ドノヴァン(Tara Donovan/1969年〜)はニューヨークの女性アーチストで身近な日常品を集積したインスタレーション(一般的に一時的に設置されるような展示方法を指します)の作品で知られています。




ストローを重ねて作られた作品
出典:https://www.artslant.com/



見方によると自然界の葉っぱや枝、石などを集積して作品にするスコットランドのアンディ・ゴールズワージーに似ている面がありますが、ゴールズワージーの対象が自然物なのに対して、彼女の場合はいわゆる現代社会の工業製品を使ったものがほとんどです。

ただ、どちらの作家も対象は違っても必要以上の手を加えず、素材の特性をとても良く生かした非常なシンプルな構造の作品になっていることが共通しています。

見慣れた日常品が集積することで全く違った質を持った表層に変えてゆく。

そんなところが彼女の作品の魅力でもあります。


プラッチックのコップで作られた作品(2003年)
出典:http://mymodernmet.com/


出典:http://mymodernmet.com/


虫ピンを集積させて作った立方体(2003年 一辺106.7cm)
出典:https://www.icaboston.org/


鉛筆を並べた作品(2005年)
出典:http://alexkittle.com/


紙を地層のように重ねた作品(2001年)
出典:http://alexkittle.com/wp-content/

ボタンを重ねた作品(2013年)
出典:http://www.artfixdaily.com/










コップとストロー作品の制作風景




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